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タイ・バンコク都にあるセントルイスホスピタルでの視察結果を報告する。今回の訪問の目的は、1タイにおける医療制度と、ハウスキーピングの現状 2管理体制(マネージメント)の現状 3ハウスキーピングの品質について、が主だったものであった。以下当日の視察で得た情報を記す。
 1:施設概要
名称:SAINT LOUIS HOSPITAL
創立:1898年(今年度創立108年)
所在地:タイ・バンコク
構造・階数:地上25階、地下1階 ホスピス及びホテルを併設
ベッド数:500床(バンコクでは中規模のクラス)
敷地面積:55,000平方メートル
診療科目:心臓外科、泌尿器科、眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科(レーザー治療では世界でも最先端とのこと)
OP室 :10室、ドイツからユニットごと輸入している
年間OP件数:2000件
その他:ISO9002、ISO14001取得、タイ国認定HACCP認証取得(厨房施設)
    看護学校を併設。日本でいう医療機能評価を取得している(視察当日は更新日であった)。
 2:院内環境整備・・・ハウスキーピングを含めた管理体制
環境管理部門及び医療サービス(おそらく対応面だと思われる)責任者、資材部(ハウスキーピング含む担当部署)責任者2名の計3名が行っている。ハウスキーパーや警備スタッフなどの人員は180名、1日約8時間の勤務体制を取っている。これらは病院側が直接雇用しているとのことで、理由は、「以前外部に委託したが、品質に問題があった。今は病院が直接管理を行い、品質の安定を実現している」とのことであった。
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 3:施設内視察結果
当日は、全ての施設、特に清浄区域は一部しか視察できなかった。 
視察が可能であった1エントランス 2ホテルゾーン 3中央材料室 4廃棄物倉庫  5トイレについて報告する。
1エントランス
 外観は白を基調としたシンプルなデザインで、清潔な印象を与える。エントランスは入るとすぐ案内所があり、一見病院らしさを感じさせない。照明は余り明るすぎず、来院者への刺激を考慮しているのか。
ハウスキーピングは細部まで行き届いており、特に目立つゴミ、埃、汚れは見当たらない。
2ホテルゾーン
 病院内の上階フロアが一部、付き添いなど外部者が宿泊できるようになっており、価格も比較的安く設定されている。リラクゼーションのためのマッサージやスパなどもあり、快適な環境を提供している。
 イメージとしては、患者様の家族の宿泊用としての利用が多いのではないかと質問したが、宿泊客のほとんどが病院と関係のない、宿泊や、スパ利用目的の外来者が多いとのことであった。これは以外であったと同時に、病院経営のうえで主力商品としたい感があった。
ハウスキーピングの状態は良好で、フィルターや高所などの埃はほとんどなく、また廊下が清掃しやすいようにR型に設計されていることには驚いた。
3中央材料室
 病院の地下1Fにある中央材料室は、洗浄・滅菌部門のスタッフが8名を1チームとして、総勢27名従事しており、いずれも勤続20年以上の方々が多い。非常に定着率が高く、安定した業務が可能な状態だ。
この部門はリスクの高いエリアであり、高度な知識も要求されることから、スタッフ研修に力をいれており、90日のトレーニングを経て初めて配属される。
この病院の洗浄・滅菌システムはタイ国保健省から表彰を受けているという話しも聞くことができた。今回はいわゆる一次洗浄の工程を見学することができた。
 ハウスキーピングの状態はケンタッキーモップによる清拭を行っており、目立つ埃は見当たらないが、スタンダードプリコーションなどの実践については、ゴーグル、プラスティックエプロン等の着用はしっかり行っていた。
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 4:廃棄物倉庫
 日本でも問題となっている医療廃棄物については、タイ国の法定機関が処分を行っている。処分方法は不明であるが、1Kgあたり1.5バーツ(日本円で40円!)で契約している模様。ちなみに一般ゴミについては、民間の処理業者へ定額で処分を依頼している。廃棄物倉庫のメンテナンスは水洗いのみで、チョウバエ等の害虫が発生する可能性が認められる。
 5:トイレ
トイレのメンテナンスについては、1トイレにつき30分おきに清掃を行っている。また、入り口には洋式トイレの使用方法などが絵でわかりやすく表現されており、(貧困層では洋式トイレの使い方がわからない)どんな人にもすぐわかるよう配慮されている。ポスターはタイ国保健省から配付されるとのこと。
 6:病室
 一般病室と特別病室を見ることが出来た。一般病室のレイアウトについてはバス・洗面・トイレの構造に特に目立った変化はない。ベッドは空室であったため高い状態であった。床頭台などもあくまでシンプルにしている状態で特に大差はない。清掃は行き届いている。
 7:その他
 印象的だったのが手洗い設備関係(ペーパータオルや手洗い液などがほとんど見受けられないところだ。
 消毒剤(特にアルコール)などもほとんど共有部では見受けられず(日本と比較して)、いわゆるスタンダードプリコーションの基本となる手指の衛生についてどのような施策を取られているのかが気になるところではあった。
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考察:日本とタイの医療施設の違いから見えたこと
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